何かとストレスフルな5月…、肩こり解消のために、肩こりの原因とメカニズムを知っておこう!
GW後のこの時期、新生活のストレスや季節の変わり目による陽気の変化など…、疲労感を募らせている方も多いのではないでしょうか。
中でも日本人のカラダの不調 NO.1とも言われる肩こり、昨今ではスマホやゲームなどの影響もあってか、小・中学生にまでが肩こりを訴え治療に通う姿もみられるといいます。
なぜこんなにも多くの人が肩こりになってしまうのでしょう?
そこでホントに今更なのですが…、肩こりの基本的な話について、ちょっと書いておこうかと思います!(笑)
では改めて、肩こりのメカニズムについて、その構造からみてみましょう。
肩こりの第一の原因は、人間が2足歩行をしているから!?
人間の身体を支えているのは、計24個の小さな骨が連なった脊椎(背骨)です。
- 上から7つが頸椎(首の骨)
- 次に肋骨に支えられた12個の胸椎(背中の骨)
- そして残り5つの腰椎(腰の骨)で構成されています。
これらの12個の骨は、横から見た時に、
- 頸椎はやや喉側に、
- 胸椎はやや背中側に、
- 腰椎はややお腹側に、
それぞれ緩やかにカーブをしており、このカーブを脊椎(背骨)の生理弯曲(S字カーブ)と呼んでいます。
そして、このS字カーブが、重力に対して垂直に立つ・歩くなどの動作に対して、身体にかかる負担を上手に分散しているのです。
何らかの理由で、このS字カーブが浅くなり過ぎたり、歪んだりすると肩こりや腰痛の大きな原因になります。
頭部を支える頸椎は、ホントに大変なのです!
身体の一番上に載ってる頭って、いつも当たり前のようにそこにありますから、普段は気にならないでしょうが、一体どれ程の重さがあるかご存知ですか?
人間の頭部の重さは “体重の約10分の1 ” 成人の平均ですと、約5~6kg ほどもあるのです。
こんな重いものを常に支えているのですから、頸椎やその周辺の筋肉は常に疲労しており、その蓄積も肩こりの大きな原因です。
首・肩・腕から背中へ繋がる肩関節と筋肉は、役割も多く疲れやすいのです!
頭部を支える頸椎は、その下の胸椎と共に鎖骨、肩甲骨、上腕骨などからなる肩関節へと連なり、その肩関節は、頭部や首を支え、両側にぶら下がる腕の重さを支えながら、その動きもコントロールしなければならず、これらに関わる筋肉は非常に大きな疲労を抱えます。
ここに動きの不具合や炎症(痛み)などが起きるのが五十肩です!
肩こりの一番大きな要因は、実は背中(僧帽筋)です!
首から肩、腕、背中に至る各部分にかかる負担を大いに担うのが “僧帽筋” という筋肉です。
僧帽筋は、頸椎から胸椎までを繋ぎ、後頭部の付け根から肩の両側(鎖骨の外側)へ広がり、肩甲骨の内側を通って腰椎の手前まで菱形に伸びる大きな筋肉です。
この筋肉は、上半身の姿勢を立たせ、頭部を支え、腕や肩を支えて動きを助けるという、肩こりにまつわる様々な要因に携わる筋肉ですので、この筋肉の疲労が肩こりの最も大きな原因なのです。
たかが肩こりと言いますが、意外と複雑だと思いませんか?
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